
近年、社会の高齢化とともに「サルコペニア肥満」という症状が問題となっています。
まだよく知らないという方もおられるかもしれませんが、便利になった今の世の中では誰しもが陥ってしまう恐れのある症状です。
どんなものか理解して、50代・60代のうちからしっかりと予防しましょう。
【サルコペニアとは】
サルコペニアとはギリシア語で「筋肉(サルコ)喪失(ペニア)」を表す造語で、その名の通り著しく筋肉が衰え、身体機能が低下している状態を指しています。
病気や怪我などが原因で長期間寝たきりになってしまったり、筋肉が減少するような疾病を罹患したりすることで起こりますが、それら以外にもはっきりとした原因がなく、単に加齢による筋力低下が原因となるケースもあります。
サルコペニアと診断されるほどの極端な筋力低下は、日常生活の活動量が比較的多い若年層では起こりにくいでしょう。
しかし、一般的に筋肉量は20代にピークを迎え、年齢とともに少しずつ衰えていきます。
何かと便利になった現代社会では楽をしようと思えばいくらでも楽できてしまいます。今では10代の頃から日常生活でも極端に筋肉を使う機会が少ない人も増えています。
そのような人が老後を迎えさらに活動量が低下すると、極端な筋力低下と機能低下、つまり「サルコペニア」を引き起こします。
身体の構造・機能上とくに大きな問題がないにもかかわらず身体を動かすことに不自由を感じるようになってしまうのです。
若いころは良く動いていたから…と思っている50代・60代の方も油断できません。
意識して体を動かさなければ、気が付くとここ数日ほとんど出歩いていない、なんてことありませんか?
動いているつもりでも筋力が低下して疲労を感じやすくなっているだけで、実際には大して動かせていないかもしれません。
年齢とともに筋肉はどんどん落ちやすくなっていきます。
50代・60代になって筋肉に刺激を与えなければ、一気に筋力低下が進んでしまう、ということもあり得るのです。
【サルコペニア肥満】
サルコペニアが極端な筋力の低下、身体機能の低下だということがお分かりいただけたと思います。
では「サルコペニア肥満」とはどういったものでしょう?
その名の通り「サルコペニア」であると同時に「肥満」でもある状態を指します。
筋肉量の減少と脂肪の増加が同時に起こっている状態を指しているのですが、実はこれが一般的な肥満よりも厄介な症状かもしれないのです。
一般的な肥満やいわゆるメタボリックシンドロームの場合、見た目に脂肪がついて太っている場合が多いでしょう。
本人も周りの人も肥満であるという認識ができ、その状態に危機感を感じやすいと思います。
しかしサルコぺニア肥満の場合、見た目には太って見えません。
脂肪(特に内蔵型)がついている分、筋肉が痩せているので体重はそれほど多くなりませんし、外から見ても太って見えないのです。
肥満の指標のひとつであるBMIでも身長と体重から算出するため、数値的には標準を指してしまいます。
全く太って見えないにもかかわらず体組成に対する脂肪の割合が多ので、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクは知らない間に上がっていきます。
さらに悪いことに全体的な筋力が低下していくので、疲労を感じやすくなり身体を動かすことがどんどん億劫になってしまいます。
そうなるとますます身体を動かす機会が減り、サルコペニアは進行していきます。
見た目に変化がなく自覚がないにもかかわらず、身体機能はどんどん衰え、生活習慣病のリスが高まっていくことに「サルコペニア肥満」の恐ろしさはあるのです。
【サルコペニア肥満を防ぐには】
サルコぺニア肥満を防ぐには筋肉をつけて脂肪を落とすしか方法はありません。
しかし筋肉をおとして脂肪をつけることを同時に起こすことは簡単ですが、その逆の筋肉をつけながら脂肪を落とすことは非常に難しいのです。
サルコペニアに陥る人は圧倒的に運動量が少ない傾向にありますので、まずは体を動かすことから始めましょう。
体重はそれほど多くないので痩せるのは二の次です。
まずはどんどん筋肉をつけていかなければなりません。
サルコペニアまで行かなくとも、その傾向にある人は運動習慣をつけていきましょう。
早い方で60代にはサルコペニアの兆候が現れる人もいます。
筋肉はトレーニングをやり始めたからといって急につくものではありませんので、定期的に身体を動かすしかありません。
特に下半身と体幹部の筋力は重要です。
人体の7割以上の筋肉がそこについており、それらの筋肉が衰えることで感覚的にも疲労を感じやすくなってしまいます。
下半身を中心にしたトレーニングの習慣をつけて極端な筋力低下を防ぎ、サルコペニアの芽を摘んでおきましょう。
【栄養摂取も大切】
サルコペニア肥満の場合、体重はそれほど重くないケースがほとんどです。
普通、極端な筋力低下が起こるほど運動をしなければ、消費カロリーも少なくなるので体重が増える傾向にあるはずですが、そうなっていないということは栄養の摂取もしっかりとできていない可能性があります。
身体を動かさず食も細い、という人がサルコペニアに陥りやすいので、運動とともに食事もその予防に重要な要素の一つとなります。
中でも筋肉の材料となるのはタンパク質ですので、筋肉を刺激するトレーニングとともにタンパク質を多く含む食事を心がけましょう。
【まとめ】
サルコペニア肥満はメタボリックシンドロームよりも生活習慣病リスクが高いという研究調査も存在します。
見た目にわかりにくく、症状が進行していても自覚しにくいのが特徴です。
定期的な運動習慣とバランスの取れた栄養摂取はすべての疾病に対して高い予防効果を発揮します。
どんな運動をどのように習慣化させていけばよいかわからない、という方はまずはトレーナーなどの専門家に相談しましょう。
ご自分の体力やライフスタイルに合った方法で、上手に運動習慣をつけていきましょう。
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