
高血圧が身体に良くないということはよく言われていることなので分かっています。
でも一体何がどうなって悪いんでしょうか。
血圧と身体の関係についてちょっとおさらいしておきましょう。
【血圧とは】
血液が血管の壁を押す圧力のことを「血圧」と呼びます。
心臓はそのポンプの力で血液を全身へと送り出し、酸素や栄養を身体の隅々まで行き渡らせます。
心臓がぎゅっと収縮して勢いよく血液を送り出したときの圧力が「収縮期血圧」いわゆる最高血圧です。
これに対し収縮した心臓を一旦弛緩させて、次に送り出す血液をためているときの血圧を「拡張期血圧」または最低血圧といいます。
【血圧が上がるとどうなる】
全身に血液を送り込まなければならないのであれば勢いが強いほうがいいじゃないか、なんて思うかもしれませんが、強すぎる血圧は血管に負担をかけて血管の壁に傷をつけてしまいます。
傷ついた血管の壁はそれを修復する際に少し分厚くなってしまいます。
そうなると血管の幅は狭まり、血管自体の柔軟性も失われていきます。
それでも血液は同じだけ流れようとしますので血圧は上がり、またそのせいで血管に傷が付きます。
こうして動脈硬化は進行し、そのままいくと血管が閉塞・梗塞したり破裂して出血したりしてしまいます。
脳で起これば脳卒中、心臓で発症すれば心筋梗塞や狭心症など命に関わる病気に直結しかねません。
そんな重大な疾患につながる高血圧ですが、意外に自覚症状のない場合が多く、動悸や息切れ、めまいなどが起こっていても、それが高血圧に由来していると気が付かずに症状を悪化させるケースも少なくありません。
50代〜60代くらいになると、若い世代に比べて血管の柔軟性は低下している場合が多いでしょう。
より注意が必要となります。
感覚的には自覚しにくい症状かもしれませんが、血圧計で簡単に計測することが可能なので、たまに測ってご自分の血圧を把握するようにしておくと良いでしょう。
人の血圧はちょっとしたことがきっかけとなってすぐに上昇します。
運動をしたり、嬉しい・悲しい・興奮するなどの感情の起伏、寒さや痛みなどの感覚的な刺激などで簡単に上下します。
ですから一次的な血圧の上昇を指して高血圧ということはありません。
高血圧とは、何もない安静状態で慢性的に正常値と比べて血圧が高い数値を示している状態を指しています。
常に強く血管を圧迫している状態ですので、血管に傷がつく確率が上がってしまうというわけなのです。
【高血圧になる理由】
高血圧になる原因は大きく遺伝によるものと生活習慣によるものがあると考えられます。
遺伝的な要因を持っている方は十分に気をつけなければなりません。
高血圧の決定的な責任遺伝子はまだハッキリとしていませんが、親の世代に高血圧がある場合は、高い確率で高血圧となるという調査結果が出ています。
遺伝的に高血圧になりやすい方でも生活習慣に気をつけることでその発症を予防することは出来ます。
実際には遺伝的要素以外にも高血圧になる原因は様々で、遺伝、食事、生活習慣などが絡みあって高血圧につながっていきます。
・塩分の摂りすぎ
味の濃い食事などから塩分を摂りすぎると、血液中の塩分濃度が上昇します。
そうすると血液中に水分を多く取り込み、血液の塩分濃度を一定に保とうとする機能が働きます。
その結果、血管内の血液量が増えて血管の壁を押す力持ち良くなってしまいます。
・過度の喫煙・飲酒
タバコを吸うと、交感神経が刺激され血管は収縮し、副腎を刺激して血圧を上げるホルモンの分泌を促してしまいます。
長期的にみても動脈硬化の原因となることが分かっています。
同様に過度のアルコール摂取が血圧を上げるというデータも多く存在しています。
・ストレス
ストレスは交感神経を刺激して血管を収縮させます。
カテコールアミンやコルチゾールといったホルモンの分泌を促し血圧を上昇させます。
・肥満
肥満によって過度に分泌されたインスリンがナトリウムの再吸収を亢進するため、血液中のナトリウム濃度が上昇します。
これにより塩分の摂り過ぎと同様の反応が起こって血液量が増え、血圧が上がります。
肥満はその他に交感神経を刺激したり、脂肪細胞から分泌される生理活性物質によっても血圧を上昇させる要因となっています。
上記以外にも腎臓や内分泌系の病気などの特定の病気が原因となって引き起こされる二次性高血圧がありますが、これは原因となる疾病の治療をするしかありません。
日本人の高血圧は、その9割が二次性以外の遺伝や生活習慣といった原因がハッキリとしていない本態性高血圧と言われるものだとされています。
【高血圧を予防する】
高血圧の多くはいくつかの原因が重なって知らず知らずのうちに発症しています。
日常の生活習慣に気をつけることで、全体的に予防していくしかありません。
中でも塩分の摂り過ぎと運動不足には注意を払いましょう。
濃い味付けに慣れてしまうとなかなか修正が効きません。
食べすぎる傾向にある方は味覚も濃くなりがちですので注意が必要です。
過食と運動不足が合わされば、確実に肥満になります。
肥満は高血圧はもちろん糖尿病や脂質異常症などから血管障害を引き起こし、万病のもととなりますので、定期的な運動習慣をつけることで太りにくい身体を作り上げましょう。
【生活習慣を見直して血圧をコントロールする】
血圧が高いと言われても、特に身体に不調を感じていなければ、ついつい放ったらかしにしてしまいがちです。
同じように生活をしていれば、そのまま血圧は上昇し、突然命の危機に晒されないとも限りません。
すでに高血圧と診断されている人はまず医師のいうことをしっかり聞いてください。
レベルに応じて服薬も必要となるでしょう。
そうでない方も50歳を過ぎると高血圧になる確率はぐんと上がりますので、特に食生活と運動習慣には注意を払って、生活習慣全般をあらためて見直してみてはいかがでしょう。
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