
膝の痛みにはグルコサミン!
関節痛にコンドロイチン!
テレビCMや雑誌広告などでよく見かける宣伝文句です。
このグルコサミンやコンドロイチンといったサプリメント、一体どんなもので実際にどれだけ効果があるのでしょう。
【グルコサミンやコンドロイチンっていったい何?】
グルコサミンとはグルコースの一部がアミノ基に置換されたアミノ糖といわれる糖の一種です。
ヒアルロン酸やヘパリンなどのグルコサミノグリカンといわれるムコ多糖を構成する成分で、体中のいたるところに存在します。
コンドロイチン硫酸もこのグルコサミノグリカンの一種で、特定のタンパク質と結合しプロテオグリカンという形で存在していることが多いとされています。
これらは関節周辺の結合組織、軟骨などを構成する成分にもなっていることから、グルコサミンやコンドロイチンを摂取することが関節の動きを良くしたり、痛みを緩和したりするのに効果的だといわれているのです。
このように難解な成分名や構成などを織り交ぜながら紹介すると、何となく効きそうな雰囲気になってしまうのがサプリメントの不思議なところなのですが、グルコサミンやコンドロイチンを摂取することで実際にはどれくらい関節に良い影響があるのでしょうか?
【体内で合成している成分です】
まずグルコサミンやコンドロイチンは体にとって特別な成分ではありません。
体中のあらゆる組織はその部位によって組成が異なり様々な働きを請け負っています。
しかしその組織を構成する細胞と細胞の隙間を埋める物質はどこもそれほど大差なく、水分と有機物質で構成されています。
グルコサミンやコンドロイチンはこの隙間を埋める物質、細胞間質といわれるものに多く含まれ、体内で比較的簡単に合成される糖の一種なのです。
ですのであえてサプリメントで補充する必要がそれほどあるのかどうかという疑問と、それとは別に体内で合成される物質と同じものを口から摂取して効果があるのか、という疑問が生じます。
【あえて摂取する意味は?】
グルコサミンの基本構造はブドウ糖、コンドロイチンは乳糖とほぼ変わりません。
単糖であるグルコサミンは比較的そのままの形で吸収されるのでまだいいですが、多糖であるコンドロイチンは腸から吸収される前に小さな分子に分解されます。
この時点でもうコンドロイチンではなくなってしまいます。
糖に限らず分解・吸収された栄養素は、その時点で体内の必要な部分で必要な形に合成されます。
ですので分解された糖が体内で再びコンドロイチンにそっくりそのまま再合成されるとは限りません。
というよりそうならない可能性のほうが高いでしょう。
たとえ分解されてしまうにしても、材料として体内に吸収されるのであれば効果的なのでは?
でもそれならパンと牛乳でも同じ栄養素を取り込むことができます。
仮に体内で多くのグルコサミンやコンドロイチンを合成するきっかけとなったとしても(ないと思いますが)、それらは体中のあちこちに分布されるので、膝などの痛みのある関節に集中して送り込まれるということはないでしょう。
【関節が痛いときはどうするのがいいの?】
消化吸収のメカニズムついて、すべてが解明されているわけではないので、まだ発見されていない吸収経路などで効果的な作用を及ぼしている可能性も否定はできません。
しかし臨床的な実験においてもその効果を実証できているとはいいがたく、効果的と感じているケースはいわゆるプラセボ効果の域を超えないと思われます。
ではどうすべきか
完全に変形が生じ、痛みが強い場合は薬で痛みをコントロールしながら最終的に外科的な手術で構造的な問題を取り除くしかありません。
そこまでひどくない場合や将来痛みが出ないように予防するためには、体重の減少と支える筋力の強化が有効です。
結局はバランスの良い食事と適度な運動に勝る健康維持法は今のところまだ存在しないということです。
諦めて運動しましょう。
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